2010年5月12日水曜日

台所ちゃぶ台からわが心はパレスチナラッパーに至れり


 やれやれ国賊アカ雑誌だとか編集長はハゲだとか暴論暴言を重ねた報い、ついに連載スペースを半分にされ申され候。

 ああ狭いよう。もはや我が国の民主主義は死せりと自暴自棄、もう日本は駄目だこれからは世界進出だと宇多田ヒカルみたいな世迷事を述べ公務放棄、食堂卓袱台に置きしノートブックを操作•ひたすら英語フェイスブックに耽っておりました土曜ののんきな昼下がり。

 おおチャットのお誘いが来た音がポコンと鳴った。て、マジド•アブサラマてあんた誰やねん。

 ハロートウキョウ、元気ですか→はい〜元気ですよ〜→僕はガザに住んでいるパレスチナ人です→おお僕はイスラエルに行ったことがあります→本当ですか?日本人はあまりガザに関心がありませんね→そんなことないですよ〜→僕は日本人ジャーナリストの取材を手伝ったことがあります

 とチャットしながらわたしゃマジドくんのフェイスブックプロフィールを見に行って、彼が若い写真家であることを知悉した次第。

 おおええ写真撮りますなあ。なるほどわしを職業検索で見つけたのだねマジドくん。ガザの隔離壁建設を報じるニュース動画もYouTubeからリンクされているし見ます。

 うううこりゃひでえな。ナチが作ったワルシャワゲットーみたいやんか。

 この壁はひどいですなあ→ひどいでしょう?隣の村に行くのに四時間かかるんですよ〜ホントうんざりです。そのことを歌っているラップバンドがいるんですよ→なななななぬ〜!でバンド名は?→あ〜ブラックなんとか…

 ってここで私はミュージシャンの標準サイトであるmyspaceをガザ、ラップ、ブラックで検索してアラビア語のラップバンドBlack Unit Bandにたどり着いた。

 ほわあかっちょええ。アラビア語はさっぱりわからんがちゃんとグルーブしてまんがな。

 これ?そうです!って、ここまでチャットに夢中で105分。

 台所卓袱台から一歩も動かずして我が心は千里を旅しパレスチナラップに至れり。

 インターネットさんありがとう。

「ブルーノ」がなぜ笑えるのか日本人は理解できず

 オカマ、デブ、ハゲ、陛下閣下にせいしんしょうがいしゃ(最近はどこまで漢字なんだ?)と、イジってはイケない人たちをイジりまくることで有名な英吉利の喜劇ってのはすごいっすなあ。

 ゲロ、うんこ、ストリップ、サドマゾに女装アンドソーオン、「モンティ•パイソン」から「リトル•ブリテン」まで、差別はいけません原理主義でがんじがらめのアメリカ、腰抜けマスコミ大国ニッポンではありえんようなギャグがテレビで飛び交って幾千歳。

 その大英帝国喜劇のブライテストホープ、サーシャ•バロン•コーエンをご存知か。「ボラット」という映画でカザフスタン国営放送のドキュメンタリー取材と称して胡乱なテレビ記者を偽装、善良なるアメリカ人民を騙しドキュメント。ホモ嫌い、イスラム教徒差別、外国人蔑視など、究極のどっきり映画をつくった人物。欧米じゃあまりに有名になってしもてこれじゃ次はあらへんやろと思ったら、何と今度は「オーストリアのゲイのテレビ番組ホスト」ってまたチープな役で世界を回った「ブルーノ」て映画が来たんでさっそく見に行った。

 でもやっぱアカンな、日本人は。ギャグわかりよらへん。クネクネナヨナヨのブルーノがビキニみたいな服でイスラエルの聖地を訪れるとなぜ正統派ユダヤ教のおっさんたちにマジで袋だたきにされそうになるのか?そら肌の露出は神様への冒涜ですがな。って客は全然笑わんのだよ。

 で場内見回して気がついた。目と目を見つめ合う男女同性カップルがうじゃうじゃおる。あぐぐ、そういえば東京唯一の上映館は新宿二丁目至近。

 はははつまり何かね、キリスト教やユダヤ教の同性愛蔑視を描いて宗教の偽善を鋭く告発した問題作(何だかこの言い方、週刊金曜日か朝日新聞みたいでヤだな)も、日本じゃゲイコメディ扱いってことかね。もう終わっとるなこの国は。